乾坤一

古い土蔵造の商家の建ち並ぶ町並みの、宮城県村田町。
藩政時代には伊達家の直轄地であり、紅花などの集散地として栄えた歴史をもっている。
蔵王山麓に位置し泉韻豊かな自然に恵まれたこの地で、創業者十郎左エ門は元録年間に「大沼屋」を名乗り、正徳二年より酒造りを業としたのだそうだ。
以来一筋に旨い酒造りを目指し、現在に至っても麹造りから総て手造りで、伝統の寒造りの技を活かした高品質の清酒「乾坤一(けんこんいち)」を造り続けている。

「乾坤一」という名は初代宮城県知事の命名によるのだそうで、乾坤は中国古来の八卦でいう方位名であり、乾は”天”を、坤は”地”を表すのだとか。天地に一つ、「乾坤一」とはまさに天下一の酒という意が込められている。
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「香りはほのかで、すっきりめでフルーティーな味わい。だが同時に深い奥行きさえも感じられる」といったところか。キレのよい後味が心地よい、いわゆる旨口の銘酒に仕上がっているといえる。
宮城の地酒と言えば、浦霞や一ノ蔵、墨廼江、綿屋、伯楽星、日高見などがあるが、乾坤一はもっとメジャーになってもいいと思うのだが、生産量600石の9割が地元仙台で飲まれており、県外へ出ているのは僅かに1割しかない。宮城県以外で飲むのは、本当に貴重な酒なのだ。

シンノスケ

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